超入門ラジコンカーを作っちゃおう!!その1ラジコンカーとは

ラジコンカー

ラジコンカーがほしい! 久しぶりに始めたい!でも、何からはじめたら良いか分からない。
そんな思いをしているラジコンカー初心者のために、ここでは各ジャンルごとに、それぞれの特徴を分かりやすく説明しています。

ラジコンカーとは
一般的に、おもちゃ屋やホームセンターなどで、数千円で買えるラジコンカーをトイラジコンと呼び、模型屋などの専門店で売られているラジコンカーをホビーラジコンと呼んでいます。


千円程のトイラジコン

車体で数万円のホビーラジコン

トイラジコンとホビーラジコンの違いは何か?それは、操作性とスピードの違いがあげられます。

トイラジコンは子供向けで、安い値段で購入でき、動きが単純で、手軽に室内で遊べるように作られています。
調整の必要がない分、操作性は値段なりで、前後進、右、左の操作はオン、オフのスイッチ式になり、微妙な操作ができず、コントロールとは程遠い性能です。

ホビーラジコンは、実際の車に近い機構を持ち、繊細なコントロールが可能な構造になっています。操作性が高く、破損してもパーツの交換や、チューニングも可能です。

ある程度の知識が必要で、お金もかかる分、マシンの発展性とテクニック向上の楽しさがあり、大人が楽しめるラジコンカーになっています。


■ホビーラジコンカーのシステムとパーツ
ラジコンカーのシステムはシャーシ、ボディー、プロポなどのRCメカ、バッテリー、モーター、またはエンジンなどで構成されています。

シャーシとボディー

RCカーの車体部分を指してシャーシと呼び、ボディーと区別しています。RCカーではシャーシの形式によってマシンを区別し、ボディーは交換が可能なため、こうした区別が定着しています。

■RCカーのシステム(電動カー)

RCシステムは送信機、受信機、スピードコントローラー、サーボで構成されています。
それと、電動カーの動力源となるバッテリーとモーター、エンジンカーの原動力となるエンジンシステムです。

送信機は一般的にプロポと呼ばれている装置(本来プロポとは送受システム全体を意味する)無線式のコントローラーにより、操縦者の操作をマシンに伝える装置。
送信機はグレードがあり、高価なものほど情報処理速度が速くなり、操作に対する応答性が向上する。

受信機は送信機からの信号を受信し、スピードコントローラや、サーボに信号を伝える装置。現在は2.4GHz方式と呼ばれる通信方式が一般的で、以前は電波の混信を防ぐため、クリスタルにより周波数調整が必要だったが、この方式は、自動的に空いている周波数帯を選択してくれる。

□スピードコントローラー(電動カー)

ESC(エレクトリック・スピード・コントローラー)と呼ばれバッテリーとモーターの間に接続し、モータに送る電圧をコントロールすることで、スピードの調整をしている。
また、マシンを減速させるためにブレーキをかけたり、バックなどの制御も行う。以前は巻き線式の機械式コントローラだったが、ESCになり、エネルギー効率がかなり向上した。

□サーボ

送信機のハンドル操作に合わせ、ステアリングを左右に
動かす装置。
高性能なものほど操作に対する反応速度が速く、俊敏なマシン操作が可能になる。また、内部に使われる素材により耐久性に違いがある。

□バッテリー

モーターを駆動させる電力源。充電により繰り返し使用が可能で、乾電池よりも大きなパワーを出力できる。バッテリー構造にもいくつかの種類があり、容量や出力特性が異なってくる。
・ニッカド:値段は安いが容量は少なめ・ニッケル水素:ニッカドに比べ容量がありコスパが良い・リチウムポリマー:容量パワーとも大きく軽量になる・リチウムフェライト:リチウムポリマーより安全性向上

□モーター(電動カー)
ラジコンカーのモーターは変更が可能で、出力の大きなモータにチューンナップすることができる。モータの構造では、ブラシモーターとブラシレスモーターの2種類があり、価格、性能により選択することができる。

 ・ブラシモーター

システムがシンプルで安価、出力特性が穏やかなので、初級者向きの性能になる。

 ・ブラシレスモーター

低速トルクが大きくパワフル、寿命も長くメンテナンスしやすい。専用のESCが必要になりコストは高めに。

□エンジン(エンジンカー)

電動カーのモーターに対し、エンジンカーは2ストロークグローエンジンを駆動源にしている。エンジンカーの構造は、実車と似た構成になり、エアクリーナ、マフラーなどの吸排気、燃料タンク、ブレーキ、ミッションなどで構成される。
電動カーと違い、2つのサーボを使用し、スピードをコントロールするエンジンスロットルと、ステアリングを作動させている。