自作卓球マシンを作っちゃおう!!その2卓球マシン・ピンポンツリー

自作卓球マシン

卓球マシンがほしいけど卓球マシンは高い!!でも諦めないで。それなら、安くて本格的な自作卓球マシンを作っちゃおう!!

作り方は色々だけど、自分はこう作る!!と決める。題して「ピンポンツリー」

・ストック部:バケツタイプでいこうと考えるが…。シンプルに塩ビパイプに。(実は、バケツの穴あけに失敗して)
発射部:もちろん塩ビパイプ
スタンド部:バケツで対応(球入れにもなるしね)
スイング部:コスト的に無しで
送り出し動作:ストック部を塩ビパイプにしたので、落下制御タイプに
打ち出し動作:モーター1つで、ドライブ、カット対応できるように

ピンポンツリーの製作開始!!
まずは球の通り道。塩ビパイプの加工から
下のストック部分は3本カット

上の送り出し部分と、下の発射部分は各1本カット

ストック部作成
失敗したバケツの穴あけ。ドリルで穴あけして、カッターを入れたらパリッと 砕けた。バケツ2コ処分に…トホホ100円ショップのバケツは薄いからかな?

写真右の予備で買っておいた塩ビパイプで対応する。ここで始めのイメージスケッチタイプに変更。
塩ビパイプをコンパクトにするために、ジョイントを使って、分割できるように。パイプの真ん中の穴は、球の残量確認窓に。
ノコギリでギコギコ切って、ジョイントをくっつけるだけなので、バケツのときより簡単に完了。

発射部・送り出し部の塩ビカット

塩ビパイプの打ち出しタイヤの入る部分と、送り出し部分、歯車を差し込む部分を切り抜く。
工具はいろいろ試してみましたが、一番簡単にスカッとキレイに出来たのは、ディスクグラインダーでした。油性マジックペンでしるしをつけ、サック、サックと切り取る。

塩ビ継ぎ手・コーナー(エルボ)を少し加工します。VU40用のコーナー継ぎ手は、そのままでは穴径がきつく、球が通らない(左)。そこで曲がり部分の内側を棒ヤスリで削ると、すんなり球が通ります。(右)


送り出し部の塩ビ管を組み合わせたところ

パイプとモーターを支持する、ベニヤ板の加工
板の厚さは12mm一枚の大きさが45cm×45cmくらいあれば丁度切り出せる。

ベニヤ板を切り出したところ

これに、各板どうしの取り付け位置を記して、木ネジ止めする。先にドリルで、ネジ穴(下穴)を開けておくと、正確に取付できます。

ベニヤ板を組み立てたところ

送り出し部の歯車製作
水車のイメージで球を1コづつ下に落とすようにするため、歯車の切りかきは20mmにし、球半分が引っ掛かるようにする。掛かり過ぎると球が詰まり、浅いと正確に制御できなくなるので注意が必要です。
ギアボックスのスピードと、モーター電圧により歯車の回転数が変わるので、その回転数に合わせて切りかき数を決めました。
今回は、電圧3VでギアBOXのスピードを一回転約21秒にしたので、
一回転6コ送り出しにし、球の打ち出す間隔を3.5秒に。市販品より間隔が長いようですが、初心者用なので一球、一球、正確に打ち返す設定にする。

歯車の材料は、厚手の塩ビ下敷きを使用。厚すぎると切るのが面倒、薄いと強度が心配で、これが丁度いい感じ。一度、上の寸法図を印刷し、現寸に合わせハサミでカット。それを下敷きに貼り付け、ハサミで切り出ししました。

各パーツを揃える
打ち出しモーターはマブチRE-260RAを使用する。(FA-130RAでは頼りなさそうなので)

模型用ゴムタイヤ(直径3cm)。中央の穴に、モーターのシャフト(2mm)をそのまま差し込んで装着可能。簡単です。

打ち出しモーター固定用金具。L形で長穴が開いているもの。ホームセンター等で売られているものでOK。取付方は後で説明。

タミヤ・ギヤーボックスはギヤー比の組み合わせで、速さを変えられます。今回は一番遅い+トルク最大のギヤー比で組み立て。 説明書通りにギヤーを組み合わせていけ ば簡単に作れます。 モーター(FA130RA)付きです。

電源は単三電池2本を直列3Vで使用。 発射用と送り出し用のモーター2コを並列でつなぎ、 一つの電池ボックス(スイッチ付き)で対応してます。

打ち出し部の組み立て
まず、L形金具にモーターを取付ける。モーターに付属していたモーターベースの底に3mm程度の穴をドリルで2つ開け、ボルトで固定する。
次に、ベニヤ板のモーターベースに木ネジで固定する。固定する時はネジの上下にクリアランスを残しておく。

配線は金具等でモーターベースに固定する。こうしておかないと、モーターの方向を変えるとき、配線を引っ張りモーターの端子をちぎって
しまうから。
モーターに模型用ゴムタイヤを装着。
仮に電池をつなぎモーターの配線と回転方向を確認しておく。

背面の木ネジで上下方向の調整。球とタイヤの接触度合を調整します。離れ過ぎると飛ばなくなる。付き過ぎると球が詰まる。これで、丁度いいところを探れます。モーター下のボルトで前後調整し球とタイヤの中央芯を合わせます。

発射部の塩ビパイプを取り付ける
固定金具は塩ビパイプ用のサドルという金具を使用します。パイプと板の隙間に、滑り止めに両面テープを使用することで滑らずガッチリ固定できます。

球を入れて、タイヤとの接触具合、芯合わせをして、発射部の完成。

いよいよ、本体組み立て
垂直支持材に送り出し部塩ビパイプを固定する。取り付け位置は、塩ビパイプのジョイントの端と端を垂直支持材の端に合わせる感じで、サドルを使用し木ネジ固定。

送り出し歯車取り付け側に、塩ビパイプの切り込んだ溝が向きます。ギヤーボックスシャフトを通す穴がパイプの中央に合ってます。
ギヤーボックスを取り付けたところ

歯車を塩ビパイプの溝に差し込み、歯車の切りかきが塩ビパイプの外側に合うくらいで固定します。

ギヤーボックスのシャフト位置を調整し、塩ビパイプ溝と歯車の芯を合わせる。
これでマシンはほぼ完成。

微調整は必要だけど、組み立ては意外と簡単に出来ました。どちらかというと、パイプやベニヤの加工の方が、手間がかかった感じです。まあ、バケツ割ったりしてたからね~

これで一式です。パイプと球はスタンド用のバケツに入れて置けば、意外とかさばらず散らからずにしまっておける。

組み立てはストック部の塩ビパイプを差し込むだけなので、あっという間に練習開始。


塩ビパイプに球を入れたところ。

ストック部パイプに開けた穴から、球が見えてます。これで、あとどれくらい球が残っているか確認できる。

ピンポンツリー完成!!やったー

なかなか個性的な感じでいいんじゃない。パイプが余ったのっで、ストック部を一本追加。これぞ、ツリーといった高さにそびえ立ちました。
でも…。実際に、卓球台に乗せて球を入れようとすると、子供では手が届かず。結局、1本外して使うことに。まあ、分割式にしておいて正解でした。

使用感を動画でチェック


試運転(ドライブ回転) 威力のある発射に満足。

試運転(カット回転) カット回転のときは球にバックスピンが掛かっているので、勢いよく戻ってきます。

自作卓球台で打ち出してみる。なかなか良い感じのスピードと回転が出てます。十分練習に使えそう。

もっと連続で、速いピッチで球を打ちたい。
そんな期待に答えて、自作卓球マシン2を作ることに…